宇治茶ってどんなお茶?
2021/07/01
コラム
京都の宇治茶は、静岡県の静岡茶、埼玉県の狭山茶と並んで日本の三大銘茶と言われています。
奥深い味わいと豊かな風味で知られる宇治茶について、詳しく解説していきましょう。
▼宇治茶の始まりと産地を紹介
宇治茶は、12世紀から13世紀にかけて栽培され始めたと言われています。
地形や土質の良さ、自然環境の良さに恵まれていた京都の宇治市周辺で栽培が広がりました。
この地方は1年の平均気温が14度から16度と温暖な点、昼と夜の寒暖差の大きい点が、良質なお茶ができるための条件を満たしています。
16世紀の後期には千利休によって茶の湯のひとつである「佗茶」が完成されました。
日本の緑茶として初めて京都で栽培された宇治茶は、その後多くの武将達に茶の湯が定着し、茶会で使用されてきました。
▼宇治茶の収穫方法を紹介
宇治茶の収穫時期は、4月の下旬から6月の上旬にかけてです。
最初に収穫されるのが煎茶、次に玉露、抹茶と、時期によってお茶の種類が変わります。
宇治茶は当初からずっと長い間、手摘みによって収穫し、製茶作業も人の手によって行われてきました。
20世紀以降になると、手揉みと同じ製法を行える製茶機械が登場し、茶の葉を摘採するための機械も開発され、生産工程が効率化されました。
一部の地域では手摘みと手揉みでのお茶作りが続けられています。
▼まとめ
宇治茶は、12世紀から13世紀にかけて京都の宇治市周辺で栽培され始めました。
一部の地域では、今でもお茶を手摘みで収穫して手揉みで製茶する、昔ながらの方法が続けられています。