宇治茶の定義とは?

2021/08/01 コラム

宇治茶と言えば京都の宇治で作られる高級茶として知られていますが、どんなお茶が宇治茶になるのでしょうか。
今回は、宇治茶の定義についてご紹介します。

▼宇治茶の定義
宇治茶と名乗れるお茶には、きちんとした定義があります。
■産地
宇治茶とは、京都府宇治市で作られたお茶だと思っている方は多いでしょう。
けれど、実際は宇治市を含む京都全域と近隣の滋賀と奈良、そして三重で栽培された茶葉も含みます。
これらの産地で作られ、摘み取られた茶葉を、京都府内の業者が京都府内で加工し、仕上げたものが宇治茶です。
また、京都府産とその他の産地のお茶がある場合、常に京都府産が優先して使われます。

■作り方
茶葉以外に宇治茶を決めるものが、作り方です。
宇治は古くからお茶の栽培が盛んで、宇治茶作りの歴史の中から、宇治ならではの製法が生み出されました。
そのため、宇治に由来する作り方で作られたもののみ、宇治茶となります。
京都府産のお茶であっても、宇治の作り方に由来していなければ、宇治茶にはならないというわけです。

■ブレンド割合
宇治茶には「どこのお茶をどのくらいブレンドしているか」という割合が、しっかりと定義されています。
その割合の定義とは、「京都府内産の茶葉は常に50%以上で、ブレンドするお茶の産地は、滋賀、奈良、三重に限る」というものです。
こうして明確に定義することによって、4府県で力を合わせて、宇治茶作りの製法を守っています。

▼まとめ
宇治茶は京都府宇治市を産地とするお茶ではなく、4府県で協力し合いながら作られています。
作り方からブレンドの割合までしっかりと定義し、宇治茶の伝統を守っていることがわかりますね。
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